がんに生きる

父親が「ガンサバイバー」になってしまいました。がんとともに生きる方々、それを支える方々との、情報共有の場にしていきたいと思います。

びわの種のがんへの効果

びわの葉や種のがんに対する効果については、至る所で報告があり、

がんの民間療法では定番といえるのではないかと思います。

 

そんな中、2017年12月に農林水産省より、以下のようなお達しが出されました。

~ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう~

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html

 

びわの種に含まれる「アミグダリン」という成分について、

様々な意図を持った編集がなされて記事にされているように感じますので、

私なりの調査結果を踏まえて、記事を補足しておきたいと思います。

 

ビワの種には天然の有害成分が含まれています

まあ本当でしょう。

シアン化合物は、「-C-N」とくっついて存在していればそう呼ばれると思いますが、

アミグダリン自体は毒性が作用しない安定した状態で存在しています。

それが体内に摂取され、酵素で分解されていくと、シアン化合物と糖とが結びついた化合物に変化します。

その糖の部分を、正常な細胞よりも、ガン細胞の方が早く捉え、

糖を摂取した細胞がシアン化合物によって退治されるという仕組みのようです。

 

アミグダリンをビタミンとする説は現在では明確に否定されている

この情報も本当です。

過去に「ビタミンB17」とも呼ばれていたそうですが、

身体に必須の栄養素でもないということもあり、ビタミンB17とは呼ばれなくなったようです。

 

アミグダリンの有効性に関する情報については科学的に十分な根拠はありません。

 

これは、がん治療の闇として、別途述べたいと思います。

【→】

 

アミグダリンを含む生のアンズの種子を体に良いとして大量に食べたことによる健康被害や死亡例が複数報告されています。

これは、僕もネットを調べましたが、これは事実ではありません。

アミグダリンによる青酸中毒で死亡した例は、ネットを調べた限りで2例ありますが、

いずれの例も「びわの種」ではなくアミグダリンのサプリメントを大量に摂取した方が青酸中毒で亡くなったものです。

また、摂取量はアミグダリン量として3gで、(びわの種3gではありません。)

びわの種には2%程度含まれているようですので、単純計算で150g。

これはとても1日で食べられる量ではないです。

 

農水省の該当ページにもこう書かれています。

現時点では、ビワの種子を使った料理を食べたことによる健康被害の報告はありません。

また、リコールの対象となったそれぞれの商品についても、健康被害の報告はないようです。

 

つまり、

「今回の件でびわの種を摂取したことによる健康被害は報告されていないのです。」

 

実害が出ていないのに、警告を行う。これってどういうことなんでしょうかねぇ・・。

https://www.houdoukyoku.jp/posts/22742

上記のリンク先にも、この件で問い合わせてみた記事がありますが、

なんとも歯切れの悪い対応・・。

 

ちなみに私事ですが、この件については、

十分に情報を調べてから、父にびわの種の粉末を取ることをすすめ、

今はほぼ毎日(毎朝)ぬるま湯に混ぜたびわの種粉末を飲んでいます。

ただ、びわの種を急に量を多く摂るとおなかが緩くなるようです。

そのため、書かれている摂取量の少し少なめから取り組んでみるのがいいように思います。

 

最後に一言お願いを。

どうか、びわ茶・びわの種・びわの葉を販売されている業者の皆さまは、これに屈することなく、販売の継続をお願いいたします。